【買い方】株式投資ではじめての配当を受け取るまで【利回り】

「株の配当って何?」
「配当利回りって何?」
「配当をもらうためには何をすればいい?」
「株の買い方はわかったけど、次に何を買えばいい?」

そんな方に、ここでは高配当株投資の体験をご紹介します。非常に面白いです。この記事では次のことがわかります。

  • 配当とはなにか?配当利回りとはなにか?
  • 高配当とは?最初の銘柄の選び方
  • 配当がいつ受け取れるか
  • 配当を受け取る意味

自己紹介🐷
学生時代から株式投資を初めて、10年以上になります。最初は短期投資で損を繰り返していましたが、就職後は長期投資に転換。いまは長期で含み益が積み上がり、配当収入も年間数十万円になりました。

最初の取引の次に体験すべきは高配当投資の経験

証券口座を開き、入金し、株の取引をいちど体験してみたら、次は高配当投資の経験をしましょう。

まず今回の投資の目的を明確にしておきます。

・株式投資によって配当を受け取る体験をすること
・権利確定、振込日までの一定期間の保有を行うこと

の2点です。利益を出すことが目的ではありませんが、よほど運が悪くなければ、実際に手元にお金が入ってきます。

配当とは?

配当とは、企業が稼いだ利益を株主に分配するものです。そもそも、企業は社長のものではなく、株主のものです。社長は株主にやとわれて会社の経営をしているにすぎません。そのため、利益は株主のものというのが株式会社の基本的な考え方です。その利益を株主に戻す配当は、株式投資の最も原理的・本質的な価値です。

ただし、利益をすべて株主に戻しては、会社自体の成長や安定性を損なってしまうので、配当は利益の一部だけ(配当性向といいます)というのがほとんどです。成長時期にある会社は、配当を出していない場合も多いです。

配当利回りとは?

配当利回りとは、株価に対していくらの配当額があるのかを表したものです。

 配当利回り = 一株年間の配当額/株価 * 100%

たとえば、NTT(9432日本電信電話)は、一株年間100円の配当で、株価が2,222円(10/6現在)なので、次の通りになります。

 100円/2,222円 * 100% = 約4.5%

100株をもっていれば、1万円が配当として支払われるということになります。

株価が下がれば利回りは上がる

注意
配当には、20.315%の税金がかかります。なので、NTTの例だと、実際に手元に振り込まれるのは、7,969円になります。配当利回りは、税金が引かれる前の数値なので注意してください。実質的には、3.6%弱になる計算です。(79.69円/2,222円) * 100% = 約3.6%

配当の受け取り方

配当は、株を買ったらすぐに受け取れるわけではありません。会社によって異なりますが、日本株の場合は、中間配当・期末配当と年2回に分けて支払われることが多いです(配当利回りの算出で使われるのは、年間の合計配当額です)。

配当を受け取れる権利は日付で決まる

株は毎日多くの数が売買されているわけですが、配当を受け取れる権利は、基準日に持っているかどうかで判断されます。その日1日だけ持っていれば受け取れますし、ずっと持っていてもその日に持っていなければ受け取れません。この基準日を、「権利確定日」といいます。

そして、権利確定日に株をもつためには、それより前に株を買って置かなければいけません。株の受け渡しには日数がかかるためです。その日に買えば、配当の権利が得られる最終日を、「権利付最終日」といいます。

権利付最終日は、権利確定日を含んで3営業日前

9月30日(水)が権利確定日なら、9月28日(月)が権利付最終日です。9月28日に買えば配当がもらえますが、9月29日に買ってももらえません。これらは、証券会社の株式情報のページで確認できます。

配当の振込日は結構とおい

権利が確定してもすぐに振り込まれるわけではありません。決算月の2, 3ヶ月後に振り込まれます。

たとえば、次のようになります。

3月決算の会社で、3月31日が水曜日の場合
 ・3月28日(月)が権利付最終日
 ・3月31日(水)が権利確定日
 ・6月頃に振込

また年2回が多いので、同じように半年後に
 9月末確定→12月振込
となります。

結構長い

このとおり、実際に購入してから決算月が遠い場合には、配当が手に入るまでは8ヶ月以上かかることがあります。長いですね。紙の郵送をやめて効率化することでもっと早くならないんでしょうか😅

配当金受領方法
実際にどうやって配当を受け取るのか。振込まれるのか、現金でもらうのかは、証券口座で選択できます。とくに指定をしなければ、「配当金領収書方式」になっていることが多いです。郵送されてくる受領証を郵便局などで現金に替えてもらいます。ここでは深く立ち入りませんが、NISAを使う場合は「株式数比例配分方式」で、証券口座に入金される方法を選ぶ必要があります。

高配当銘柄の選び方

それでは、どの会社を買えばいいのでしょうか。
今回は、配当を受け取る経験をするのが目的なので、高利回りでなくてもいいです。ただ、なるべく大きい金額を配当で受け取ったほうが実感も大きいでしょうから、下記のランキングを参考に選んでみましょう。

配当利回り(会社予想):株式/株価ランキング - Yahoo!ファイナンス
株式投資に役立つ、国内上場銘柄を対象としたランキング。「値上がり」「値下がり」「出来高」など約40種類のランキング情報をデイリー、週次、月次や市場別で掲載。ストップ高や高値更新銘柄も。

しかし、配当というのは未来に渡って確実に約束するものではありません。配当額の確定までの期間で、業績が悪化すれば配当額を減少(減配)や配当そのものをやめる(無配)となることもあります。なので、安定的に配当を出している企業を選ぶことも重要です。

配当は約束されたものではない

「会社名 配当」で検索すれば、公式サイトで配当の推移を公表しているページが見つかると思います。

配当を重視している会社だと、安定的に配当を出しているだけではなく、連続して配当額を上昇させている会社もあります(増配、連続増配)。

注意
異常に高い配当利回りの会社は避けましょう。この記事を書いている時点ではないようですが、たとえば10%を超えるような配当利回りは異常です。株価は毎日変わりますが、配当は年に2回しかない、という時間差があるため、急な業績不振で株価が暴落すると、異常に高い配当利回りが算出されることがあります。この場合は、まもなく減配や無配が発表されて低利回り(またはゼロ)になる可能性が高いです。

権利確定日・支払日を待つ

会社を選んで買ったら、あとは待つだけです。この間に株価が気になると思いますが、見てもいいですし見なくてもいいです。ただし、売らないようにしましょう

株式投資での一番の頑張りどころは、売りたくなった時に売らないことです。

権利確定日の翌日になったら、売っても配当を受け取ることはできますが、ここでは配当が入るまでは持っておきましょう。入金された配当の金額と、その時点までの株価の変化を確認するのが、実感としてわかりやすいからです。

とにかく我慢で待ってください。そのうち支払日は来ます。

寝太郎
寝太郎

待ちに待った支払日!

おめでとうございます!配当受領証が手元に届くか、証券口座・銀行口座に配当が入金されます。パーッと使ってしまってもいいでしょう。

配当の入金は本当に嬉しい

配当とともに得られる学び

長く耐えて配当金を得たら喜びも大きいと思いますが、その金額以上のものを手に入れています。

  • 株式投資の本質的な価値
  • 不労所得の貴重さ
  • 値動きと配当利回りの関係
  • 長期投資の重要性

配当は株式投資の原理であり、本質です。会社がしっかり利益を稼いで、それを会社の持ち主に返す。配当を受け取ることで、株を買うというのは会社を買うということなのだと実感できます。

配当は完全な不労所得です。働かず入ってくる素晴らしい収入です。しかし、思ったより少額だと思ったかもしれません。労働して稼ぐ10万円より、配当で稼ぐ1万円のほうがはるかに難しいです。この貴重さを実感することは、節約にもつながります。

少しずつしか育たない

配当が支払われるまでの間に、値動きがあったと思います。含み益が出ている場合もあれば、含み損になっていて受け取った配当を考慮に入れてもマイナスだということもあると思います。利回り数%の配当は1日の値動きで消える程度の小さなものです

ただし、配当は長期投資の味方です。毎年数%ずつの配当を受け取り続ければ、10年で数十%になります。配当で買い増しをしていれば、複利でもっと増えます。そうなったら、少しの値動きでは消されない大きな利益になります。

このように、配当は小さくて大きいという認識は非常に重要です。

次の一歩は?

高配当株投資は、それだけで完成された素晴らしい手法です。今回は、最初の配当を受け取るところまでを解説しましたが、さらに長く持ち続けたり、他の高配当株を探して買うなど、自分のやり方をさがしてみてください。

ただ、この高配当株だけに投資をするのも悪い選択ではありませんが、他の手法もぜひ試してみましょう。高配当投資だけで資産を大きく増やすことも可能ですが、それには非常に長い時間がかかってしまうからです。

これを補う意味で、次にインデックス投資をしてみるのがおすすめです。これについては、また改めて説明したいと思います。

有益な情報提供に努めていますが、すべて投資は自己責任でお願いします。

ありがとうございました。

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