【嘘に】「儲けた」体験談の真偽と使い方【だまされない】

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多くの成功体験談がある理由を先の記事で紹介しました。こんどは、これをどう注意して読んでいくのかを考えたいと思います。

体験談は本当か

当然ながら、ネット上の情報はもちろん、書籍になっていようと事実確認はできません。嘘はいくらでもつけるという前提でいるべきです。

嘘発見器はありません

通帳や口座情報の画像を証拠とされていることもありますが、こんなのも簡単に偽装できます。↓のページがとてもわかりやすいです。

ネットビジネスとかで見る10億円預金通帳の作り方
ネットビジネスとかでよく見る10億円が入った預金通帳の画像の作り方を解説します。Windowsに標準搭載されているペイントを使って100万円の預金通帳を10億円の預金通帳に画像加工します。行うのはたった2ステップ、コピーして貼り付けるだけ。詐欺預金通帳を見抜け!

嘘がまったくばれない必要はない

嘘の体験談で利益をあげようという場合は、そもそも誰にもばれないような完璧な嘘をつこうという気もありません。詐欺は、1%の人、つまり1万人中100人がひっかかれば十分です。投資系の詐欺は特に単価が大きいので、その100人がお金を落としてくれれば十分儲かります。

なので、傍目に見ると胡散臭い体験談がはびこって、健全な投資から一般層を遠ざける原因になっています😫

あやしい

通常であれば、あからさまに盛られた体験談に引っかかる人は少ないですが、後述するように、受け手の状況によるバイアスがハマれば、稚拙な嘘にも不思議なほどあっけなくひっかかってしまうことはあります。

本当でも参考にならないことは多い

逆に、真実であっても参考にならないものも多いです。

ただのラッキー

非常に特殊な事例であったり、単に幸運であったりです。再現性がない体験談です。再現性については改めて説明したいと思います。

体験談をどう利用するか

まずなんのために書かれているのかを考える

まず体験だが語られるときには目的があるということを認識して、最初に目的が何なのかを考えるのが重要です。見え方がまったく違ってきます。

書かれていないことを想像する

都合の悪いことは書かれません。書かれた目的に合致しないようなことを書く理由はありません。

お金持ちになったのが本当であっても、紹介されている投資で稼いだのかどうかはわかりません。ほとんどの資産がトレード収益ではなく、実は読者に口座開設させることによるアフィリエイト収入だった、ということもよくあります。個人の実績のように見せかけて実は法人の利益だったとか、口座残高は本当だけどそれ以上の借金があるとかです。

「素人系」の体験談では、自分を過剰に凡人化するということもよく行われます。「しがないサラリーマン」といいつつ金融機関のエリートかもしれませんし、「ただの主婦」が地主の娘かもしれません。

「何も知らなかった」ということを強調されることもよくあります。「株と借金の区別もついていなかった」とかです。最初は本当にそうだったかもしれませんが、近くに優秀な経験者がアドバイスをしたり、猛勉強をして知識を高めていったかもしれません。

複数の体験談を読む

複数を比較することで、客観的に読むことができます。なるべく違う媒体で、違うタイプの人が書いたものを読むのがいいです。書籍で読んだらネットでも別の人のものを読んでみる。何億という大成功している人のものを読んだら、月数万円の収益レベルのものを読んで見る。という感じです。

失敗

また、失敗体験を読むのは非常に重要です。失敗談は、よほどそれ自体が面白いコンテンツでないかぎり、体験談を語る目的に合致しにくいため、あまり数は多くありません。それでも、成功体験を読んだら、必ず逆の失敗体験を読むようにするだけでも危険回避に非常に役立ちます。

勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし

松浦清『甲子夜話

そもそも成功より失敗のほうが、一般性が高く学ぶべきものが多いです。

何年も広く勧められているものを読む

書籍として出版されて十年以上も店頭に残り続けるような物を読みましょう。毎年のように出版されるカラフルな表紙でキャッチーな体験談は、普遍性がありません。

年月と多くの読者のふるいにかけられて残っているものは、それなりに意味があります。詐欺は基本的に短期勝負なので、同じ商材で広く長く詐欺をし続けられるものというのはなかなかありません。手を変え品を変えて騙しにくるので、まったく同じ形で残り続けているものは比較的安全性が高いです。

特に投資の名著は海外の物が多かったりするので、少しとっつきにくかったり、身近な感じがしないかもしれませんが、必ず役に立ちます。

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感想(3件)

おすすめです。本記事の趣旨から目的を明示すると、ここから買うとぼくにお金が入ります

自分が体験談にもとめているものを明確にする

体験談を語る側にも目的がありますが、自分が体験談を読む目的も、明確に意識するのが重要です。

人間は、自分にとって都合の良いものだけを見るからです。

お金に困ってとにかく早くお金が必要なときには、「なにか儲かる方法はないか」と探せば、「簡単に儲かる」という話を信じやすくなり、逆に「リスクがある」「詐欺かもしれない」という注意は見えなくなってしまいます。自信がない時は、凡人や素人が成功した体験談を読みたくなりますし、長期間成果が出なくて悩んでいるときは、短期で儲けた話を無意識に探してしまいます。

都合の悪いものは見たくない

自分の状況をまず冷静に考えましょう。自分がどちらに行きたがっているのか、背中を押してもらいたいと思っているのかを認識するのが重要です。もし書かれた言葉を素直に受け入れられたら、逆にそれは「狙われている」と考えるくらいで丁度いいのかもしれません。

持ち家と賃貸のどちらが得かという議論も、まったく同じです。「家を買いたい」という強いバイアスがあると、自分は純粋に比較をしているつもりでも、無意識に持ち家有利の説やマイホームで幸せになった体験談だけを収集するようになります。ローン地獄に陥った例もしっかり調べましょう。

投資以外の体験談でも同じです

投資の体験談を念頭に紹介しましたが、たとえば次のようなものは特に同じ性質があります。

  • 受験の合格体験談
  • モテた体験談
  • 転職の成功体験談
  • マイホーム購入の体験談
  • 病気回復の体験談

キャリアやライフイベントなどの大きなお金が動く場面では、利益を生みやすく参入者が多いです。また、日常の食料品のように何度でもトライアンドエラーを試せるような買い物と違って、人生で何十回も経験することではないため、体験談に頼りがちになります。業者と消費者の情報格差が非常に大きいため、詐欺が働く余地が出てきます。

世の中には、本当に役に立って人生が好転するきっかけになる体験談も多くあります。しかし、それ以上に有害なものも多いです。自分が何かを読んで勉強する際にも気をつけていきたいですし、自分が書く場合にもしっかり目的と読者を意識して、まっとうな価値を提供していきたいと思います。

今回は、自分が読み返すためのメモとしても使えるように記事を書きました。

お読みいただきありがとうございました。

コメント

  1. […] […]

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