「働きたくない」なら節約と貯金だけではダメな理由【リタイア】

「働きたくない。どうしよう」
「お金があれば、働かないで済む?」
「節約して貯金すれば退職してもいい?」

生活に必要な給料をもらっているけど、こんなに働かなければいけないのか、と疑問に思います。生活費を節約して貯金をすれば、働かなくて済むようになるのでしょうか?

ここでは、節約と貯金だけでは早期退職ができない理由と、どうすればいいのかを説明します。

ぶたぞう🐷の自己紹介
働くのが嫌で激務度が低い企業をリサーチして就職。その後の数年間、遠距離通勤の実家住みで節約。節約したお金だけでは仕事をやめられないので、投資を続けて、配当収入で生活費の3割程度をまかなえるようになりました。

節約は有効で非常に重要

節約で生活にかかる費用を減らすことは重要です。どんなに稼いでいても、その分だけ使ってしまえば、働いて稼ぎ続けないといけないことは明白です。

生活に必要な金額が減れば、貯金のスピードはあがります。また、贅沢品への浪費をせず、高コストの住宅ローンや保険の契約を避けることは、貯金を防衛するためにも有効なことです。ただ、やみくもに支出を削っても、努力の割に効果は小さいので、まずは固定費削減から取り組みましょう

貯金は重要

貯金を増やしていけば、いつかは、その後の人生に必要な生活費がたまるようにも思えます。このように、生活費を減らして貯金を増やし、早期リタイアを目指す手法を「節約-貯金法」と呼ぶことにします。理論的には可能な気がします。

節約だけでは仕事から解放されない理由

しかし「節約-貯金法」だけでは十分ではありません。次のように費用を減らすことには限界があるからです。

費用をゼロにすることはできない

人間は、生活費ゼロで生きていくことはできません。一定以上のお金はかかります。

刑務所に入るみたいな特殊な状況は除きます。節約系のブログや本でも月5万円以下という、ものすごい低コストで生活をしている人もいますが、そのまま参考にしないほうがいいです。フルタイムの会社員をしていた人が、山小屋や空き家を改修して住むといった極端な例に倣おうとしても、特殊技能がなければ無理です。

小屋ぐらしは無理

基準としては、地方都市の自動車なしで生活できる地域で1Kアパートに住むレベルで考えたほうがいいでしょう。であれば、少なくとも10万円以上はかかります。

小屋暮らし系は、本当に注意すべきです。特に仕事に疲れている状況だと、浮世離れした理想的な環境に見えるかもしれません。数年のリフレッシュやレジャー期間と考えるならともかく、温度湿度といった環境や医療・体力・老後などの諸要素を考えると長年継続することは至難です。そこから生活スタイルを変えることになるとまたコストがかかります。

緊急的な出費が不可避

そして、毎月かかるお金だけではなく、突発的に生じる費用にも備えておかなければいけません。

  • 病気・怪我の治療費
  • 家具家電の買替え
  • 住環境の変化によるよる引っ越し
  • 冠婚葬祭
  • 災害
  • インフレ
予想できない災害

これらは一回のダメージが大きいうえ、日頃の節約の努力で減らすことはできませんし、その頻度も読めません。いくら貯めておけばいいのか、想定しにくいです。

貯金の取り崩し生活は精神的にきつすぎる

「節約-貯金法」の最大のデメリットは精神的にきついことです。毎月貯金を取り崩していくことになりますが、減る一方の貯金残高を見ながら生きていくのは非常に辛いです。貯金残高=寿命が毎日減っていくというストレスに耐えられる人はどのくらいいるのでしょうか。

寿命カウントダウンに耐えられますか?

徐々に減ってくる貯金残高を見て、過度の節約に走って体を壊したり、頭の中がお金のことだけになって、それ自体が原因で精神を病みそうです。どこかの時点で「働いたほうがマシだ」と思う気がします。すくなくとも僕には無理です。

退職の決断が難しい

実現性という意味では、退職の決断をしにくいというのが大きいと思います。

退職にあたっては、当然シミュレーションを行うわけですが、「節約-貯金法」では、自分のコントロールできる変数が生活費しかありません。固定値である貯金額をどう使っていくか、だけを考えることになります。

つまり、支出を想定できるだけとにかく挙げまくるという作業になります。これは、上記の突発支出があるかぎり際限がありません。無限に出てきていくらでも不安になります。病気の頻度が少し増えたシナリオを考えるだけで、必要貯金額が上昇して退職時期は何年も繰り下がります。「あと1年だけ働こう、あと1年働けば安心」を繰り返して、結局決断できないでしょう。

退職の決断は難しい

結局、切り詰めた節約生活をしながら定年まで勤めてしまうという、終わってみれば普通に長く、しかも普通の人よりも辛い会社員人生だった、となる可能性もあります。老後の資金だけは豊富になるでしょうが、それは本来の目的ではないですよね😅

退職後の収入を確保しよう

この点を克服するには、退職後の収入を確保することです。シミュレーションを行うときに、減る一方の貯金額だけではなく、増える要素を持つことです。

これによって、貯金減少のペースをさげることができますし、節約を強化するだけではなく、収入を増やすということもできます。他の手段が取れるというのは精神的に非常に楽です。退職のシミュレーションにあたっても、収入面で柔軟に対応できる代替プランを用意すれば、決断がしやすくなります

バッファのあるプランが作れる

自分の努力によって貯金額の変化をコントロールできるという余地を作るのは非常に重要です。退職後に、いまある残高が寿命のすべてであるという切迫感を大きく緩和し、精神的に穏やかな生活を送ることができます。

具体的には、低ストレスの労働に切り替えて続けたり、投資による資産収入を得るということです。これらは別途解説していますので、↓の記事もご覧ください。

節約も貯金も重要ですが、それだけでは早期退職はできません。いっしょにがんばっていきましょう。

ありがとうございました。

コメント

  1. […] […]

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