【要約・書評】サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい【リタイアに共通】

おはようございます。ぶたぞうです🐷

書籍『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門』を紹介します。

ニート
ニート

雇われ人生はもう嫌だ

ニート
ニート

自分のキャリアを生かしたい

この本を読むことで、新しい選択肢の発見につながるかもしれません。生涯にわたってキャリアを積み重ねてステップアップしていくという、本サイトとは真逆の価値観に思えますが、本質的に通底する重要な考え方があるので、紹介していきたいと思います。

サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門【電子書籍】[ 三戸政和 ]

価格:770円
(2020/10/9 06:20時点)
感想(4件)

要約

  • 雇われでは不安。会社を買って資本家になって老後を安定化しよう
  • ゼロからの起業は無理ゲー。とくに飲食店は絶対無理
  • 大企業の管理職経験は中小企業の経営に求められている
  • 後継者不足で優良な中小企業の売却情報もネットで探せる時代

簡単にまとめると以上のとおりです。

「60代以降も社長として働けば老後安心」

本書のターゲットは、とくに大企業の会社員、とくに管理職としてキャリアを積んでいる40代から50代です。

人生が長くなっているので、このまま会社員としての人生を送っても60代以降は収入が落ちて不安が残ります。50代くらいで会社員から定年のない中小企業の社長に転身することで、役員報酬を得られて、うまくいけば会社の売却益も見込めて、60代以降の財政状況が良くなりますよ。

これが、読者に最初に提示されるモチベーションです。

ニート
ニート

いや、そんな簡単にうまくいかんやろ

そのとおり、ツッコミどころも大いにあります。一刻も早くリタイアして労働から逃れたいという僕の考えとは、一見してまったく反対です。30代でリタイアしようとしてるのに、60代以降も働くなんて正気の沙汰とは思えません😨

しかし、「自分の考えと違う」と切り捨ててしまえば学びはありません。よく考えると、表面的には真逆に思えますが、共通する考え方があります。

社長のススメ

「自分の事業をもつ」発想は早期リタイアでも重要

その共通点は、「自分の事業をもつ」ということです。

本書では、雇われの会社員を脱して自分で会社を経営することを推奨しています。自分の事業をもつという考えがわかりやすいです。

一方で、僕が目指す早期リタイアについても、事業といえます。リタイア後は、会社員のように所属している組織はないので、自分を守ってくれません。自分自身で様々な状況に対応しながら、継続して生活を守っていくという事業です。FIREを実現している人は、FIRE経営者といえます。収入(売上)が入ってくる仕組みを持ち、支出を抑えて、事業を継続させていくという目的は会社経営と変わりはありません。

リタイア後は、自分の生活という事業を継続させる経営者になるという発想は非常に重要です。お金さえたまれば自動的に安心なリタイア生活が手に入ると思っていると、落とし穴にハマる可能性があります。

社会保障制度や税制が変わったり、インフレが起きたりといった変化に、ただの貯金だけでは対応できません。しっかりとした舵取りが重要です。事前には丹念にリスク検討と周到な準備を行い、リタイア後にも社会の変化にアンテナを立てて常に点検を欠かしてはいけません。会社を経営するのと同じように、自分以外は誰も守ってくれないという覚悟と独立心が必要です。

経営の視点をもっていないと危ない

FIRE経営の優位性

一方で、企業経営を担うほどのにFIREが難しいかというと、そうではありません。本書で示されているような中小企業を買って経営するのと、FIRE経営にはもちろん違いもあります。

いうまでもありませんが、経営の規模と責任です。中小企業の経営者は、大企業ほどの人数ではないにしても、従業員がいてその家族も含めて生活を支えなければいけませんし、取引先や社会的な存在として自分に責任がかかります。自分(と家族)の生活がなりたてばよく、関わる人も自分でコントロールできるという、FIRE経営者とは大きく異なります。

この相違点は、FIRE経営にとっては非常に有利な点です。大きな観点で気をつけるべきことは同じですが、自分の目の届く規模に限定され、成果として利益を上げることよりも継続性が第一になります。

FIRE経営が会社経営より優位な点

  • 自分(と家族)の生活を支えられれば良い
  • 借り入れをする必要がない(というかしてはいけない)
  • 利益を出す必要もない(赤字でも寿命まで持てばよい)

このように、会社経営ほどのプレッシャーを感じることはありませんが、リタイア後も事業継続の努力は続ける必要があります。

会社を買う・法人化するのは、そのまま上級FIREでは有効

さらに、リタイア生活を事業として読み替えるだけではなく、本書で勧められている会社の購入そのものを、FIREにおいてそのまま活用できるシーンもあります。

最低限の生活だけができればいいというミニマムなFIREではあまり関係ありませんが、月100万円を超えるような収入を確保してリタイアする場合、自分の会社を持つことは税制面で有利になってきます。

そのくらいの収入がある場合は、投資であれ事業であれ、稼ぐ仕組みを持っているはずです。それを、法人の事業として行い、事業に必要な費用を会社の経費に計上していくわけです。また、稼ぐ仕組みを持っている場合、それを人に任せることでさらに拡大していきたくなるので、法人化は非常に有効です。

もちろん自ら新規会社を設立してもいいですが、本書で示されているように既存の企業を買収するというのも一つの考え方です。ここまでいくと、のんびり悠々自適に暮らすリタイアのイメージではなく、むしろ自分の好きなことを好きなように仕事にするという、これも一つの理想的な生き方です。

Youtuberも事業

リタイアしたらずっと寝ていたいという人もいるでしょうが、リタイア後こそやりたいことがあるという人も多いと思います。生活の心配をすることなく、それに存分に取り組むことで収入を生み、事業化していくことは十分にありえます。そういう意味でも、本書で示されている選択肢を知っておくのはとても意味があります。

早期退職者は生産的であろうとした場合、情熱を傾けているものであれ趣味であれ、お金を稼いでしまう

クリスティー・シェン; ブライス・リャン. FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド (Kindle の位置No.2485-2486). ダイヤモンド社. Kindle 版.

何を目指すかはひとそれぞれですが、一見して逆の発想に見えるなかにも、自分に役に立つ学びが大いにあるということがわかります。いきなり直接には使うことのない知識でも、あなたのマインドセットを無意識に補強するのは、こういう学びの積み重ねかもしれません。ぜひ読んでみることをオススメします。

サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門【電子書籍】[ 三戸政和 ]

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感想(4件)

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