「働きたくない。どうしよう」
「パートタイムで楽な仕事に変わろう」
「就職活動ではまったり企業を受ければいい?」
いまの仕事がつらいから楽な仕事に変わりたい。就職活動では、とにかく楽そうな会社を探している。気持ちはとても良くわかります。しかし、いきなり楽な仕事につくのは、「働きたくない」という悩みを解決するでしょうか。
ぶたぞう🐷の自己紹介
働くのが嫌で激務度が低く長く働けそうな企業をリサーチして就職。そうは言っても、自分の体力的にも定年まで働く自信がないので、配当収入で生活費を賄うために投資を継続中です。
激務な仕事をさけるのは賢明
労働時間が短かったり、職場環境のいい仕事につくこと、もしくは束縛のないフリーランスで生活することは、いまのストレスを小さくするために有効な方法です。このように、まったく働かない生活を手に入れるわけではないが、低い負荷の仕事につくことで、働くストレスから解放されようとする手法を、ここでは「低ストレス労働法」と呼びます。
言うまでもなく、激務すぎる仕事を避けるのは必要です。非人道的な労働によって体調を崩したり、最悪の場合は命までも落とすことがあります。社会全体としても、そういう悪質企業がきちんと淘汰されるよう、決して就職してはいけません。

早期リタイアでフルタイムの仕事をやめても、ストレスの低い仕事を継続して、収入の道を残しておくのは非常に有効です。いまの仕事が嫌、いまの働き方が嫌だという場合には、運が良ければ、転職をするだけで状況が大きく好転することもあります。
ただし、注意点は多いです。低ストレス労働法だけで、「働きたくない」という悩みが解決されるでしょうか。
まったり高給は(めったに)ない
まず前提として、ストレスが十分に低い仕事は少なく、自分が望んでも低ストレス労働法をとることができない場合も多いです。そして、低ストレスの仕事があったとしても、給与が非常に低い場合も多いです。

一方で、激務度が低く給与が高い、まったり高給という都合のいい仕事は非常に希少です。まったくないわけではありませんが、非常に倍率が高かったり、運が必要であったり、特殊な資格が必要であったりすることが多いです。
どんな仕事が多いのか、激務度と給与の高低で並べてみると次のようになります。
働き口の多い順
激務薄給 > 激務高給 > まったり薄給 > まったり高給
なので、
- 激務の中から、なるべく給与の高い物を選ぶ
- 薄給覚悟でまったり職を選ぶ
のいずれかになることが多いです。
また、実際に働いてみないと、本当にまったりなのかはわからない、というのも重要な注意点です。同じ会社であっても、部署によってまったく違うということも多いです。一方で、給与の高低は、業種や業界内の位置によって比較的推測しやすいです。
楽な仕事がいつまでも楽とは限らない
幸運にも自分の好きなことを仕事にできることもあります。好きなことであればストレスは感じにくいです。
しかし、どんなに好きなことでも、仕事でやれば嫌なことも絶対に起きます。好きだからこそ、こだわりが衝突することもあります。同じ作業をやっていても、趣味で気楽にやるのと生活がかかっている仕事では、まったく別物です。仕事目線で見るようになって、以前より純粋に楽しめなくなった、というのもよく聞く話です。仕事がうまくいかなくなって、仕事も趣味も失うという事態もありえます。
また、好きというわけではなくても単純に体力的・精神的に楽な仕事もあると思います。しかし、いつまでもそのままとは限りません。

仕事内容や職場が変わらなくても、たとえば夜勤のように、若い頃には楽だったことが自分の体力が落ちてきつくなることもあります。職場の人間関係でも、年齢が高くなれば居心地が悪くなることもあるでしょう。
拘束力のゆるい仕事は切られやすく変動が大きい
自分は働き続けたいと思える仕事でも、外部要因で一時的に職を失ったり収入が減るリスクは拭えません。
短時間労働者やフリーランスは、景気や社会変化の影響を受けやすく、発注元会社から真っ先に切り捨てられる立場です。作業量が減らずに単価が下がるという状況もありえます。
また、会社や社会の状況が変わらなくても、自分の年齢が高くなって、年齢そのものを理由に仕事を得られにくくなるかもしれません。これはたとえばフルタイムの正社員のように、年齢に応じたキャリアパスが組織内に用意されていることと大きく異なる点です。
そもそも、基本的に楽な仕事というのは、経営者にとっては労働力を有効活用できていない問題点なので、リストラの対象になりやすいです。今後、AIやロボットによって仕事が奪われる優先順位も高いです。

低ストレス労働に頼るのは不安が大きい
考えれば当たり前ですが、自由度の高い仕事は、その分、保護が弱くなります。
もし運良く、まったり高給の仕事につけたとしても、継続できなければ、激務薄給の職に転落する危険は大きいです。そうなってしまえば、最初から激務高給を選択した場合より状況は悪くなります。薄給で続けてきた場合には貯金も少ないでしょうから、切られたら終わりという強い不安に怯える別種の大きなストレスがあります。

つまり、低ストレス労働法のみで解決しようとするのは、その状態が自分自身と仕事環境の両方でずっと継続されることが前提条件になります。
労働に関係のない収入を確保しよう
この前提を乗り越えて、働くストレスを恒久的に解消するためには、収入を労働だけに頼らない状態にしておくことが必要になります。つまり投資によって、資産収入を得ることです。
低ストレス労働法を投資と併用することも非常に有効ですが、採用する時期は慎重に検討する必要があります。低ストレス労働をキャリアの最初から選択すると、低収入によって資産収入の構築が遅れるからです。時間がかかっても実現できればよいですが、低ストレス労働を継続できなければ、たどりつけません。
低ストレス労働法を活用する現実的な案として次のようなロードマップが考えられます。
- ある程度ストレスを受け入れて収入を確保
- 収入を投資に回すことで資産を育てる
- 早期リタイア後に低ストレス労働に切り替える
- 資産収入と低ストレス労働による収入の2本で生活
そもそも低ストレスの仕事自体が少ないですし、キャリアの最初からそういう仕事を探すことだけに血眼になるのは得策ではありません。数少ない低ストレス労働を探すより、給与が高い仕事を探すほうが簡単で、継続性があり将来性もあります。繰り返しですが、常識の範囲内でのストレスで、です。

十分に資産収入が育ってから、低ストレス労働に移行すればいいのです。この間に、たとえばフリーランスとしての力を副業で蓄えれば、より継続して仕事を得られやすくなるかもしれません。順番は非常に大事です。若いうちに激務で、あとから低ストレス労働に移行するのは気持ちが楽ですが、逆に年をとってから激務に強制移行するのは悲惨です。
投資は難しくありません。数万円から簡単に始めることができます。
投資の重要性や節約によってリタイアを目指す考え方の解説は↓の記事をご覧ください。
ありがとうございました。
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