【働きたくない】リタイアのために高年収の仕事を選ぶ理由と注意点【高給】

「激務でも高給な仕事についたほうがいい?」
「給与だけで、仕事を選んでいいか?」

リタイアを考えたときに、まずどんな仕事を選ぶべきか。

ぶたぞう
ぶたぞう

働きたくないけどいきなり無職はだめ。
なにか仕事をする必要があります

とくにこれから就職をするという学生に向けて、将来リタイアをする前提で、給与が高い仕事を選ぶべきかを考えます。

リタイアを目指す方は時間的・体力的に楽な仕事がいい、という人も多いと思います。楽という理由だけでよいのかについては、こちらの記事も参考にしてください。

メリット: リタイアへの準備が加速する

資産形成のスピード

当たり前ですが、給与が高い仕事は、リタイアに向けての資産形成のスピードが早いです。リタイア年齢は、貯蓄率と利回りで決まりますが、年収が高いほうが貯蓄率を高めやすいです。

高給を資産形成にまわせる

年功序列での昇給ではなく、若いうちから成果に応じて昇給するような制度であれば特に有利です。資産形成の初期に多くの入金をすることで、複利の力によって、時間をかけて大きく伸ばすことができるからです。

スキルがつく可能性が高い

高い給与を得るためには、それなりの価値を提供しなければいけません。そのため、高い給与で働くためには市場価値のあるスキルが必要になります。

もちろん、もともと技術や資格があることでその職につけた、ということも多いと思います(たとえば医師など)。しかし、ポテンシャルで採用された場合には、実践による厳しいトレーニングによって、非常に実践的なスキルを、猛スピードで身に付けることになります(たとえば戦略コンサルなど)。

身についたスキルは、その会社だけでなく別の会社や、副業や独立してからの収入確保にも役に立つかもしれません。高い成果を上げている同僚や経営者の顧客など、人脈を広げる上でもメリットが大きいです。

成長!

成長という意味でも、高給な仕事は恵まれている環境であることが多いです。

注意点: 高年収の継続性に注意

激務

高給で楽な仕事はほとんどありません。激務であると思ったほうがいいです。そもそも、長く働くことを想定していない仕事もあります。

プロフェッショナルな仕事であれば、スキルアップのための勉強や業界活動、資格の更新・維持のための試験や研修など、会社での労働時間以外にも多くの負担が求めがちです。

過労死したらまったく無意味

体調を崩してやめざるを得ない場合もあります。数年全力で高給を稼いでも、倒れてその後何年も働けなくなったら意味がありません。一生付き合うような不調を抱えて医療費がかさむことになるかもしれません。リタイアで最も重要なのは、資産よりも心身の健康です

競争と脱落の危険

外資系企業のようにUP or OUT(昇進か首か)という人事制度を採っているところも多いです。高給の会社では社内の競争も苛烈です。あなたが入ったように、すぐに次の優秀な社員が現れます。競争に敗れれば居場所はなくなります。一時的に収入が高くても、1年や2年でやめることになったら、実際に貯まる金額はあまり多くないかもしれません。

たとえば国内メーカーの年収800万円の技術者が、勢いある中国のメーカーに年収2,000万円という高給を提示されてヘッドハンティングされたら、翌年には年収600万円まで落とされて、3年目に首になった、という話もありえます。

おじさん
おじさん

あれ、元の会社で長く働いてたほうが良かったじゃん

業績と待遇の継続性

いまが給与が高くても、それがいつまでも続くとは限りません。自分が働き続けられたとして、かつ社内での評価も十分であったとしても、会社そのものや業界自体が沈んでいくということもあります。

まだ利益が上がっていないのに、将来性を見越して高給で人材を集めているような企業もあります。目論見通りに成長して利益があげられるようになればいいですが、結局芽が出なければ、会社は吸収されるか倒産もありえます。当然、高給は打ち切りです。

会社自体が競争に敗れるかも

業界の流行り廃りも激しいです。花形業界がいつまでも続くとは限りません。企業・業界研究は重要です。

高消費の誘惑

毎月高い給与が入ってくれば、それを使いたくなります。また、周囲の同僚も同じ経済水準であれば、高消費のライフスタイルが当たり前に思えてきます。高級品・高級車をもつことが当然という感覚です。

先輩や上司がさらに高い給与をもらっているとなると、現在の収入だけでなく、将来の収入まで見越した消費を行うようになります。結婚すれば、高級マンションを購入するために多額のローンを疑問なく組んだりです。

もらっただけ使ったれ

また、自分のステータスを子どもにも引き継がせたいと子どもの教育費を際限なく上げたり、「成功している」いまの自分の生活を守るために不必要な保険に過剰に加入するなどもありがちです。

社畜洗脳と過剰適応

高給職場のような競争環境が嫌になる人もいるでしょうが、逆に非常によく適応する人もいると思います。自分の能力とニーズが合致し、仕事にやりがいを感じ社内の評価も良く、高い給与をもらって満足、という状態です。

そうなると、リタイアなんて考えられなくなることもありえます。初心を忘れて社畜洗脳ですね。

社畜も慣れれば気持ちよくなる

仕事が楽しければ、もちろん無理に辞める必要はありません。しかし、職場になんの不満がないということは、逆にその職場でしか通用しないという、過剰適応の状態かもしれません。自分と会社・業界の継続性の点検は怠らないようにしましょう。

高給な仕事につくのも目的を明確に

当然ですが、メリットとデメリットをよく考慮する必要があります。とくに高給の仕事を選ぶ場合は、短・中期の観点で目的を明確にすることが重要です。

ブー
ブー

5年間で3,000万円を貯めるためにこの職を選ぶ。親の葬式にも出ない

フー
フー

3年でスキルを盗むだけ盗んだら独立して仕事をする。睡眠時間は3時間でもいい

ウー
ウー

5年だけ働いて稼いだら、今度は楽そうな仕事に転職して副業に本腰を入れる

少し極端すぎますが、給与だけで選ぶということはこうなります。実際は、いろいろな要素をバランスして検討することになると思います。

迷ったら給与で選ぶ、は間違いではない

高給・激務な仕事から、給与がそこそこで比較的余裕のある仕事に転職することはできますが、その逆は難しいです。

楽な仕事がいつまで続くか読み切ることはできません。楽な仕事が途切れたら残るものは少ないですが、少なくとも高給な仕事が途切れても、そこまでの高い給与で積んできた蓄積は残ります。それに、給与の高低以上よりも、激務度を就職前に外部から正確に見抜くのは至難です。

高給の仕事による、若年からの資産を積めるスタートダッシュとスキルアップのメリットはやはり非常に大きいです。

そのため迷ったなら、短・中期の目標を明確にしたうえで、まず給与の方を重視して就職することは悪い選択ではありません。リタイアを考える方は、なるべく楽な仕事を選びたいと思うかもしれません。しかし、本当の自由を得るためには回り道に見えますが、資産と自分を早く成長させることに注力したほうが、結果としては短期間でゴールにたどり着けるかもしれません。もちろん、健康第一です。

ただ、給与だけに頼るのは上記の通りリスクも大きいので、リタイアに向けては、下記の記事のように投資を並行して行うことが重要です。

ぼく自身も就職活動の時点からリタイアしたいと考えていて、多くの企業を受けながら、給与を非常に重視して、次のように考えていました。

ぶた
ぶた

給与が高いこちらに内定が出たら5年計画で集中して稼ごう

ぞう
ぞう

給与は普通でも働きやすいこの会社に決まったら、余った時間で副業を考えよう

自分が「ぜったい高給の会社がいい!」と思っても、そのとおりに就職できるとは限らないので、環境に合わせた人生プランを柔軟に考えていくのも大切です。

ぼくは結局、そこそこ働きやすくて、そこそこの給与の会社に幸運にも巡り合って、新卒から勤めています。自分の勉強不足でスキルアップはあまりしなかったので少し中途半端かもしれませんが、給与を度外視して楽なだけの仕事を選んでいたら、リタイアはもっと遠いものになっていたと思います。

ありがとうございました。

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