「投資をしたいけど何を買えばいいのか」
「証券口座は開いたけどまず何からやればいいのかわからない」
「失敗するのがこわくて、はじめ方がわからない」
投資に関心があるけど、何から始めたらいいのかわからない。非常に理解できます。失敗がこわいのも当然です。しかし、まずは小さくはじめてみることです。大きな失敗さえしなければ、早いうちに失敗に慣れるのが重要です。
自己紹介🐷
学生時代から株式投資を初めて、10年以上になります。最初は短期投資で損を繰り返していましたが、就職後は長期投資に転換。いまは長期で含み益が積み上がり、配当収入も年間数十万円になりました。
この記事では、証券口座を開設したあと、最初の取引は何をすればいいのか、下記の内容を説明します。
- 最初の取引の目的
- 何を買えばいいか
- 注意点
- 次の一歩は?
最初の取引の目的は、操作を学ぶことと投資経験をすること
まず、最初の取引の目的を明確にしておきます。
- 基本的な注文の仕方・操作を学ぶこと
- 投資の経験をすること
この2つです。決して利益を上げることは目的ではありません。おそらく損をするでしょうし、運が良ければ、利益が出るかもしれませんが、調子に乗ってはいけません。
最初の取引は、基本的に何を買ってもいい
必要な準備は株式証券会社に口座を開設し、銀行口座から証券口座に入金する。これだけです。証券口座の開き方は、別の記事でまた改めて説明します。
銘柄の選び方
証券口座に入金したお金を買付余力と呼びます。この金額で何を買えばいいのでしょうか。

結論は、自由に選んでください。最初は自分の好きな企業を選びましょう。その企業が売っている商品が好きだったらその企業でもいいです。ただ、買えるかどうか、株価だけは一応見ておきましょう。
株価の見方
日本の株式市場の株は、100株ごとの取引です。株価1,000円だったら、10万円分ずつ買えます。なので、任天堂とかファーストリテイリング(ユニクロ)とかは株価が数万円以上、つまり数百万円が必要になります。一方で、巨大企業でも、ゆうちょ銀行や三菱UFJグループは株価数百円、つまり数万円から買うことができます。
この差は、企業の価格の差ではありません。発行している株式の数が違うからです。


このページで、単元株価格(最低いくらから買えるか)のランキングが確認できます。

注文の仕方(いつでも・成行・100株)
注文時間はいつでもいいです。株式市場は平日の昼間しか開いていませんが、注文自体は夜中に行っても構いません。市場が開いたときに、その注文が執行されます。
注文方法はいろいろ用意されていると思いますが、ぼくは「成行」で良いと考えます。
株の注文方法
「成行」は、その時の株価で買う(売る)、ということです。逆に「指値」は、指定した株価で買う(売る)、ということです。売りたい人(買いたい人)がいなければ、当然ながら約定(売買が成立すること)しません。
その他にも、逆指値・OCO・IFD・IFDOなどありますが、覚える必要はありません。
成行だといくらで買うことになるか不安かもしれませんが、1日以内にあなたの注文した銘柄がたまたま急騰するなんてめったにありません(ストップ高という制限もあります)。

「指値」だと、いつまでも取引が成立しなくて、「早く最初の投資を経験する」ことができません。どうしても不安であれば、最初だけは、いまの価格より少し高めの「指値」にしておけば、まあ約定するでしょう。
「指値」注文が癖になると、いつ約定するのかずっと気になったり、約定しなかったときは次はいくらで指値を入れるか悩んだり、指値を入れたのを忘れてて約定してから気付くなど、本質でないところでのストレスが増えて生活破壊につながるので基本的におすすめしません。そもそも指値の、金額を指定するという行動の背景には、「株価を予想できる」という考えがあるように思いますが、ぼくは非常に懐疑的です。
注文数量は100株です。数量は実は「何を買うか」以上に重要な要素なのですが、今回は体験なので最小限でOKです。
最初に株を買うときの注意点
高すぎる株はやめよう
上下したときのインパクトが大きくて売りにくくなるかもしれません。まずはスモールスタートしましょう。大きい投資は後から挑戦すればOKです。
銘柄選びに時間をかけすぎないようにしよう
株式投資を経験することが目的です。株価の予想をしたって当たりませんし、時間をかけても疲れるだけです。早く行動に移しましょう。
バーチャル取引(デモトレード)は意味がない
買ったつもりでシミュレーションだけするのは無意味です。実感がまったく違います。デモトレードが正しい値動きをしているという保障はないです。
買ったら、値動きをチェックしよう
無事約定して、購入できたら、証券口座から値動きをチェックしましょう。損益が表示されているはずです。市場が開いている時間にずっと睨んでいる必要はありません。一日一回、夜や朝に見るだけで十分です。

運良く上がることもあれば、いきなり下がることもあると思います。それは、あなたの才能や能力とはまったく関係ありません。ただの運です。こういうものだと思って、ただ見ていてください。
一週間以内に売ってしまおう
数日以内、長くても一週間以内に売ってしまいましょう。上がっていても下がっていても、どちらでもです。
売りにくいな、と思ったらその理由をメモしておくと後で役に立ちます。たぶん、下がっていたときのほうが売りにくいのではないでしょうか。逆に上がっているときは、下がらないうちに売りたいと思うかもしれません。

ぼくは基本的には長期投資をオススメしていますが、今回は体験することが目的です。あまり長く持ち続けると、取引の完結までを体験するのが遅くなりますので、さっさと売ってください。最初に選んだ銘柄が、長期投資に値するほどのものになることなんてまずないのですから。
最初の投資経験で学べること
往復の取引(買って売るという一連の取引)を終えました。どうだったでしょうか。難しくないですよね。それに、よほど運が悪くなければ、許容できないほどの損失が発生することもなかったと思います。
一回の取引で次のことが学べます。最初の取引では損失で終わるかもしれませんが、この体験ができただけで十分にもとが取れます。
- 株式投資の手順は非常に簡単だということ
- 値動きの大きさ(購入した全額がなくなるなんて、まずありえないこと)
- 取引には手数料がかかること
具体的な手順は簡単だったと思います。通販で物を買うよりも、配送がない分やさしいくらいです。これが数百万円・数千万円の投資額になっても、やることはまったく同じです。売りから入ったり、信用取引をするなんてことは必要ありません。自分の金で買って・持って・売る。それだけで十分です。
値動きをチェックしていても、最初はドキドキするかもしれませんが、いきなり半額になったり、ましてや0円になるようなことは、まず起きません。1日では大きくても数%程度の値動きに収まることが多いです。スーパー割引とか消費税とか、そういったレベルだと考えれば、まったく恐れることはありません。オススメはしないですが、どうしても無理だと思ったら、次の日に売れば、たいてい間に合います。

手数料が、売り買いの両方で発生していることに気がついたと思います。これは非常に重要です。ネット証券では無料化の動きもありますが、基本的には取引をするたびに、コストは発生すると考えたほうがいいです。短期での取引では、株価の値動きによる差よりも大きくなることがあります。つまり、なるべく取引回数を抑えるべき、ということです。
投資なんて自分には遠い存在だと思っていたときとは、大きく変わっていることに気がつくのではないでしょうか。
次の一歩は、高配当株の購入
次ももう1回同じことを繰り返して、操作の手順にもっと自信をつけるというのもかまいません。もう問題ないと思ったならば、次のオススメは高配当を出している株を買うことです。とても面白いです。これについては、また改めて説明します。
この記事に記載の株価は、2020年10月現在の参考情報です。また投資判断は自己責任でお願いします。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント
[…] 証券口座を開き、入金し、株の取引をいちど体験してみたら、次は高配当投資の経験をしましょう。 […]