ぼくはアプリ「マネーフォワード ME」で 家計と資産を管理しています。
証券や銀行などの口座や電子マネーと自動で連携されるので非常に便利です。毎日twitterでつぶやいている日毎の資産増減も、ここで表示されてる数値です。面倒くさがりのぼくが4年以上、家計簿が続いています。資産公開の記事にあるように、グラフで推移もわかりやすいので非常におすすめです。
今回、このマネーフォワードのサービスで、無料でFP相談ができるということだったので、利用してみました。もちろん、目的は早期リタイアプランに対する助言をもらうことです。

FPって何?無料ってどうなの?
FPとは「ファイナンシャル・プランナー」の略称です。顧客の家計や資産状況、家族構成などを元にライフプランニングを行い、資金計画や資産形成などの相談を受けるお金の専門家です。
https://fp.moneyforward.com/about/fp
というのが建前ですが、実際のところ少数の例を除いて、FPというのは保険の販売員です!
とくに無料での相談は、保険(とか金融商品)を販売してその手数料を儲けるのが目的です。それは、このサービスでも事前に明記されています。ということで、かなりニーズとサービスにズレがあるとわかっていましたが、無料ですので試してみました😅
申込み方法はかんたん
WEBから申し込み
マネーフォワードのページから申し込みます。相談の方法は次から選べます。
- WEB
- 指定場所(自宅など)での対面
もちろんぼくはWEBを選択しました。手軽ですからね。
注意!
オンライン面談の地域が限定されています😲 聞いたことありません!
「ご相談の中で対面での契約が必要な場合に対応できるように」らしいです。どこかの段階で対面に切り替えさせられるんでしょう。WEBから対面の変更は可能でも、逆はだめというのもそういうことですね。対面で契約までして売りきらないといけないですよね😅
担当者とメールで日程調整
申し込みをした後、実際にFP相談を担当するブロードマインド社の担当者からメールが来て、日程を調整します。これはマネーフォワードが直接提供しているのではなく、ブロードマインド社の提携のサービスということです。
ちなみに、この時点でマネーフォワードはまったく関係なくなります。以降は、ブロードマインド社とのやりとりになります。メールのドメインもブロードマインドです。
通知されるURLでログイン
日程の調整が済めば、面談の前日くらいにはURLとパスワードがメールで通知されるので、当日にそこからログインして開始です。申込みは簡単です。
当日に用意する資料の指定も準備もありません。いいのでしょうか?
どんな感じで進む?
独自のWEB面談システム
特にインストールは不要でブラウザベースのシステムです。「Androidとは相性が良くない」と言っていて、たしかに画面共有などができませんでした😅
あとは普通のWEB会議と同じです。ZOOMほどの機能はないですが。

担当者はブロードマインド社の方です。必ずそうなのかはわかりませんが、メールで日程調整をした方、ご本人でした。
自己紹介・会社紹介
幅広い商品を取り扱っている、らしいです。なるほど。ここらへんは公平性とか中立性を強調しているつもりなのだと思います。一切商品を扱わないのが一番の中立なんですけどね。
まあマネーフォワードに相談したのに、知らない会社の方と話すわけですから、きちんと紹介してもらうのは重要です。
こちらの悩みをヒアリング
FIREに当たっての資金計画などを相談したいと伝えました。こちらがマネーフォワード MEで管理している資産状況などは見ていないので、改めて会話で伝える必要があります😅
- 現在の資産状況
- 年収
- 生活費
- 家族構成
- リタイア後のアルバイト予定
- 投資方針 など
といったことを伝えつつ、とにかく早くリタイアしたいとお話しました。非常に親身にしっかり聞いてもらえました。「資産状況から言えば、5%での運用ができればリタイアは不可能ではない」というコメントもいただきました。

ちなみに、こちらから少し牽制して、「保険に入るつもりはない」「住宅ローンを組むつもりもない」とも伝えています😄
危機感を煽るフェーズ
話をしていくと、だんだん怪しくなってきました。「そのままお金をためて、がんばってください!」だけだと、意味がないからですね。
少しずつ、やはりリスクは大きいという話になってきます。「5%運用」で、ということだったのが、「やはり安全のためには3%でみたほうがいい」と変わりました。セールスのためには不安感を煽るのは重要ですよね。まあ、3%でみたほうがいいというのは、保守的に試算する意味では正しいとも思いますが。
セールスフェーズ
そして、ポートフォリオの偏りから、投資信託を勧めていただきました。アクティブファンド😅
インデックスは、経営が悪くなった銘柄も、指数採用されている限り持っていないといけない。でも、アクティブファンドは、手数料は高いかもしれないけど、目利きが効いてそういうことを避けられる
というようなことでした。苦しくないですかね😅
そういう目利きが、長期・一般的にはインデックスを上回れないことは、ほとんど常識になっています。短期で運良く上回っているだけとか、成績の悪い商品が償還されて生存者バイアスでよく見えたりしてるだけです。
「Youtubeやネットの情報ではアクティブファンドは叩かれているけど、そういうのを鵜呑みにしてほしくない」ということでした。ここらへんは手数料ビジネスの苦境が透けて見えますね。
「すいません、ぼくもブログでインデックスを勧めています」とは言えませんでした😫
ぼくから「メールでオススメのファンドを教えてくれたらあとで検討して連絡します」と言ったら、WEB面談でしか商品を紹介しないらしいです。よくわかりません。次の日程調整を、と言われましたが保留しました。

正直ご本人も苦しいセールスであるということは、認識されていたと思います。試すような視線で困らせてしまって、すいません。ただ、こちらは購入商品を選んでもらうためじゃなくて、サイトに書いてあるとおり「お金の悩みを無料で解決」するために相談しているわけなのですから、目的のすり替えはぼくの方ではないですよ。
1時間ほどで終了しました。やっぱり疲れますね。
無料のFP相談はやっぱり販売
やはり販売が目的で、実用的なアドバイスを得ることはできませんでした。
ぼくとしては、煽られた不安についてはよく認識しているので、そこを個別の商品紹介ではなくて、掘り下げて考え方を教えてほしかったところです。たとえば、社保や税金について見落としがちなことがあれば調べ方を教えてくれるとか、想定から漏れがちな突発支出とその見積もり方とか、ポートフォリオの偏りがあるなら税務面なども踏まえてそのシフト計画など…。
ちなみに、ブロードマインド社は、「金融商品ありきではなく、ライフプランありき」と言っています。会社案内でも強調していたのが、1社の金融所品ではなく多くの会社の商品を、また保険だけでなく投資信託など多くの種類の商品を扱っているということでした。
つまり「売るための少数の金融商品ありきではなく、ライフプランに応じた商品を選んで売る」ということと理解しました。結局、売り込みであることは変わらないんですけど。
ただし、まったく強引な売り込みではありませんでした。正直に「買ってもらえると嬉しい」というくらいの感じです。ぜんぜん問題なく断れます。それに、紹介される商品もめちゃくちゃなボッタクリではなかったです。いちおう取扱商品の中では、ぼくの状況に合ったものを選んでくれたようです。普通の営業です。担当者によって違うのかもしれませんが。

すこし気になるのはメールなどでの紹介をせずに、次回以降またWEB面談のなかで購入を決めてもらう、というやり方にこだわるところです。上に書いたように、いずれ対面に持ち込んでその場で契約をさせたい、ということだと推測されます。そういう意味でも、利用される場合はまずWEBでやってみるのがいいと思います。
マネーフォワードはただの窓口
ブロードマインド株式会社は単独でも無料のFP相談は受け付けているので、マネーフォワードは本当にただサービスの入り口でしかないです。
せめて事前にマネーフォワード MEで資産や家計状況を見て分析しておいてくれれば、もう少し的確・効率的な相談ができるはずと思いました。個人情報の観点から面倒なのかもしれませんけど、事前同意でできるようにしてほしいですね。結構、ここでがっかりする人が多い気がします。
マネーフォワードは、マネーリテラシーの低い人向けの他社セールスに協力しているだけだと、利用した人はすぐ気がつくと思うので、マネーフォワードのブランドとしてもあまりプラスにならないように思います。少し残念ですね。
本当に独立したFPにリタイアプランを相談したい
ということで、期待はしていなかったですが、そのとおりでした。ただ、FP相談自体がはじめてだったので、そういう意味では経験としてよかったです。
有料でかまわないので、商品から本当に独立したFPに相談をしたくて探していますが、難しいです。医師や弁護士でもセカンドオピニオンが必要と言われますが、ファーストオピニオンすら得られず自分の試算だけで人生最大の決断をするのはやはり不安です。専門家である他人の評価は必要条件だと思っています。
実際、販売手数料ではなく相談料を収入とする「売らないFP」は少数ですが確かにいます。ただ、商品から独立していても、既存FPの得意分野はやはり保険や住宅ローンになるのかなあ、という気もしています。早期リタイアプランの助言に経験豊富なFPはいるんでしょうか?
もしかしたら、自分で勉強して早期リタイアプラン専門のFPになれば、需要があるのではないかとも思っています。FIREを達成したこちらの書籍の著者のもとには、読者からリタイアプランに関するたくさんの相談が来ているそうです。資格を取ればブログの権威性もあがってアクセスアップも期待できますね😄
もう少し色々調べてみたいと思います。ありがとうございました。
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