節約の効果を継続する方法を紹介します。
「節約してお金をためたい」
「とくに贅沢をしていないのに、お金が残らない」
「何度も節約に失敗している」

そういう方に「我慢を続けず」「節約効果を継続させる」方法をご紹介します。
僕は、節約によって、社会人生活のはじめの数年間、手取りの7割以上を貯金・投資にあててることができました。このスタートダッシュのおかげで今は数千万円の資産ができています。
- この記事では次のことがわかります
- 細かい我慢を続ける必要がない節約方法
- 大きな効果を継続させる仕組み
- 最初のはじめかたと注意点
固定費を削減しよう
結論は、固定費の削減です。固定費の削減をすることで、確実に貯金ができる体質に変わっていきます。
固定費とは
毎月(ほぼ)同じ額の支出があるもの。逆に、同じ額でない支出は変動費です。
支出は大きく、固定費と変動費に分けられます。大事なのは、固定費は何もしなければそのまま発生する、変動費は毎回の選択で発生するということです。あとからこの違いが効いてきます。
固定費 | 変動費 |
---|---|
家賃 | 食費 |
ローン | 日用品代 |
保険料 | 洋服代 |
通信料金(スマホ代) | 交際費 |
光熱水道費 | 娯楽費 |
自動車関係費用 | |
教育費 |
固定費を減らすことがなぜ大事なのか
- 固定費削減のメリット
- 節約の効果が大きい
- 継続しやすい
- 節約以外のことができる
固定費の削減は単純に、減らせる金額が大きいです。家賃や保険料などにそもそも払っている金額が大きいので、減らす余地があります。6万円の家賃を5万円にすることはできても、2万円の食費を1万円にするのはかなり困難です(できる人もいますが)。

食費1万円は1ヶ月間だけなら本気でやればできるでしょう。しかし、1年間継続することはさらに難しいです。それに比べて5万円の部屋に1年間住み続けるのは簡単です。これはあとで詳しく説明します。
また、固定費の削減は、毎月やることは特にありません。なので、他のことに脳を使えます。変動費を節約するために、毎日安い食品を買うことや食べたいものを我慢するなど、節約で頭がいっぱいでは、創造的な活動はできません。(1日で下す判断の回数は35,000回)
固定費削減の簡単な例では、たとえばスマホの通信費で、ドコモなどに毎月1万円払っていたものが、格安SIMでは3,000円程度になります。
あるいは、生命保険を見直して不要な商品を解約すれば、簡単に1万円くらい減る家計は多いです。
そして、これらは1度変えてしまえば、日常生活で我慢する必要がありません。
7,000円や10,000円の食費を節約するのに、一体何回の我慢が必要でしょうか?
固定費の削減はとっつきにくい

なにからはじめたらいいかわからない
たしかにそのとおり、食費を削るよりは最初の敷居は高いかもしれません。しかし、いきなり全部をやろうとする必要はありません。できるところからはじめて、固定費削減のメリットを実感してほしいです。
とっつきにくいから継続しやすい
このとっつきにくさは、むしろメリットとなりえます。とっつきにくいということは、元の支出に戻りにくいということでもあります。
なぜ固定費と変動費が違うのかをもう一度考えます。

変動費の節約を1回行うのは、目の前の買い物を少し我慢するだけなので簡単です。しかし、継続するには「少しでも安いものを買おう」「これは今は買わないでおこう」という迷いと判断が買い物をするたびに永遠に毎日発生し、ストレスによって幸福度が低下します。意志の強さをずっと試され続けるのです。
一方で、固定費の節約は、判断が必要なのは切り替えをする初回だけです。保険を解約したところで、毎日「保障が少ない」などと意識するなんてことはほとんどありません。生活を変えずにストレスフリーです。
もちろん、たとえば安い家賃の住居に引っ越すことで利便性が下がり、日常のストレスが増加することはありえます。しかし、そのストレスを解消するためには、引っ越しをするという大きな判断がもう1回必要になります。面倒で諦めてしまいませんか。現状維持や楽な方に傾きやすい人間の習性によって、固定費はリバウンドしにくいのです。
【変動費の節約】
面倒くさくて楽な方をとると「節約が終わる」という状況
(例)外食費を節約しようと思っていたけど面倒で外食してしまった→節約失敗
【固定費の節約】
面倒くさくて楽な方をとると「節約が続く」という状況
(例)不便な家だけど部屋を探すのが面倒でそのまま住み続ける→節約成功
同じ怠け者でも、結果がまったく逆になります。

面倒なことが嫌な人ほど、固定費の削減が有効です。続けやすくて、効果が高いのです。それに、固定費をいきなりゼロにするとか、すべての固定費を一気に手を付ける必要はありません。かんたんなところからやってみましょう。
固定費削減はコストカットの王道
固定費削減は、企業の財務でも使われる、非常に一般的な考え方です。企業がコストを削減するときは、まず固定費から手を付けます。工場の地代を削減できたとして、その分の売上が減るわけではないからです。家計の生命保険料を削減しても、その分の幸福度が下がるわけではない、というのと同じですね。

この方法は、実際に多くの方が実行して大きな成果につながっています。
僕自身も、自動車は一度も所有したことがないですし、個人年金を除いて保険にも入っていません。さらに、10年近く隣県の実家から通うことで、家賃という最大の固定費を削減しました。そして、これらは節約を意識することなく継続することができました。
まずは格安SIMからはじめよう
まずは一番かんたんで、みなさんが持っているスマホを格安SIMに変えることからはじめましょう。
この作業が面倒だという気持ちはわかりますが、永遠に毎日毎日食費や娯楽費を我慢し続けることのほうがずっと面倒ではないでしょうか?
それに思っているより、やってみれば簡単です。「とっつきにくくてもやれば意外と簡単」「ぜんぜん毎日我慢は必要ない」「そして実際に効果が出ている」この実感さえ持てれば、節約なんて難しいことは何もありません。他の固定費にもどんどん切り込んでいきましょう!
はじめての格安SIMの無難な選択
- Y!mobileでiPhone
- OCN モバイル ONEでReno A
【引用・ご参考】キャリアと携帯ショップに搾取され続けるのはやめましょう
読んでいただきありがとうございました。
コメント
[…] 固定費から節約して無駄な支出を減らす […]
[…] 生活に必要な金額が減れば、貯金のスピードはあがります。また、贅沢品への浪費をせず、高コストの住宅ローンや保険の契約を避けることは、貯金を防衛するためにも有効なことです。ただ、やみくもに支出を削っても、努力の割に効果は小さいので、まずは固定費削減から取り組みましょう。 […]
[…] しかし、やっぱり支出の半分を占める家賃が高いような気がしてきました。家賃の削減は、固定費削減としては非常に効果が大きいのですが、これはいろいろな要素があるので、じっくり検討します。 […]
[…] 逆に言うと、先取り貯金の仕組みを作っておかなければ、どれだけ収入を増やしても、どれだけ効果的な節約をしても、意味がありません。せっかく増えた収入や浮かしたお金もすべて使ってしまうのですから。 […]
[…] たしかに非常に安くなっていて、もともと買うつもりであれば、今がいい時期です。ただし、本当に必要ですか?スマホで十分じゃないですか?とくに、Amazonのようなプラットフォーマーのガジェット類を増やすと、サブスクリプションサービス契約が増えるきっかけになりやすいです。固定費の増加につながります。よく考えましょう。 […]
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