「投資って面倒そう」
「毎日株価を見るなんて無理」
「仕事で忙しくて投資なんてやる余裕がない」
「考えるのがそもそも面倒くさい」
株式投資を勧めたときに、よく出る拒否反応です。本当に投資は難しくて面倒なのでしょうか。
- 長期投資はかんたんで、やることがないくらい
- むしろジタバタ動くのは損をするから、面倒くさがりな方が向いている
ということを説明したいと思います。
株式投資といえば、充血した目で何枚ものモニターに写ったチャートを睨む姿を想像するのは間違いです。スマホで誰でも簡単にできますし、頻度だって年に数回でも十分です。

そして、そのような「プロ」より、スマホでぽちぽちの人が成果を出せるのが長期投資の世界です。
長期投資ではやることは少ないです
長期の株式投資では、非常にやることが少ないです。とても難しくて、やることがたくさんあるように思えるかもしれませんが、本当はそうではありません。
長期の株式投資でやるべきこと
- まず買ってみる
- 次に買うものを探す
- 安くなったら2で選んでいたものから少しずつ買う
- 1に戻る
これだけです。安くなるのなんて多くて年に数回で、それ以外のほとんどの期間は次に買う銘柄を探しておくだけです。
長期の株式投資でやらなくていいこと
- 売る
- 毎日株価を見る
- チャートを研究する
- 短期の成功体験に影響されたり情報商材を買う
- 流行りやテーマに乗る
- 借金(信用・レバレッジなど)
ここらへんは、やらなくていいというより、やってはいけないことです。無駄なだけではなく有害です。
ただ、やるべきことが少ないので、こういう無駄なことに手を出しがちです。裏返すと、退屈に耐えて、動かずにいつづける努力というのは必要と言えるかもしれません。
気絶投資法のススメ
面倒くさがりの方にとてもオススメしたい気絶投資法というものがあります。
気絶投資法とは、「買ったらそのこと自体を忘れて何もしない」という手法です。

気絶から目覚めるとき。行動するチャンスを逃さない
ただし、必要なときには気絶から目覚めるようにはしておきましょう。気絶であって死亡ではないのですから。その目覚めるタイミングというのは、株が大きく下がったときです。
貴重な行動の機会です。貯めた現金(配当も積まれていると最高です)を出動し、目をつけていた銘柄を少しずつ買いましょう。一気に買うと、更に下がったときに打つ手がなくなります。株価が回復してきたら、また気絶しましょう。

このようなチャンスは、小さい規模でも年に数回、大きな暴落は数年~10年に1回だけです。この頻度でも面倒でしょうか。
お金を減らす確実な方法
投資において、無駄な動きをすることが損であるということを説明します。
誰もが、投資はお金を増やすためにするわけですが、もし逆の目的のゲームがあったら、どうするのが正しいでしょうか。
たとえば、100万円の資金をなるべく早くお金を減らすゲームです。ただし、消費に使うのはダメです。必ず投資で減らしてください。どうしましょうか?
このゲームの確実な必勝法は、とにかく売買を繰り返すことです。利益が出てしまっても、損失を出すことができても、とにかく買ったらすぐ売る。保有している間に暴騰しないよう、すぐに手放すことです。そうすれば、値動きに関係なく手数料で確実にお金を減らすことができます。

これは極端な例ですが、ジタバタ動き回るのは、基本的に損をする方向の行動ということがわかると思います。
更に言うと、自分ではなく、他人がジタバタするときも損をします。つまり、「プロ」のファンドマネージャーに運用を任せた時、その「才覚」で銘柄や割合を決めて売買を繰り返すとパフォーマンスは基本的に下がります。そして、この手のファンドは手数料が高いです。
面倒くさがりな人ほど成果を出す
投資は面倒ではありません。むしろ、行動を少なくできるかどうかが大事です。なので、面倒くさがりな方が向いています。
でも、面倒くさがりな人が重い腰を上げると、逆に動きが多くなることがあります。それは、面倒だから早く終わらせたい(早く結果を出したい)、という気持ちからですが、それでは損をしてしまいます。
面倒がるマインド自体は悪いことではありません。ただ、手の抜き方を、「早く終わらせる」ことから「楽に続ける」方向に切り替えるだけです。

僕も投資を初めてすぐのころは、自分なりに戦術を考えたつもりで売り買いを繰り返しては、一喜一憂していました。運良く利益を出しても次に損を出す、手数料だけは確実に資産を蝕んでいく、という状況でした。実際うまくいくようになったのは、なるべく取引の回数を減らしてからです。
ぜひ、手を抜いて楽に楽しく投資を続けていきましょう。
ありがとうございました。
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